背中ニキビの原因・対策・予防法は?

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この記事で分かること
  • 背中にニキビができる原因
  • 背中のニキビを自宅で治す方法
  • 背中ニキビと似ている3つの病気

背中のニキビができる原因は?

背中ニキビの原因①:肌の乾燥

ニキビの原因は肌の乾燥

肌が乾燥してしまうと、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。このターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと、肌のバリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなったり、色素沈着や肌のくすみの原因にもなったりするので乾燥させないようにしてください。

このターンオーバーが乱れる原因として肌の乾燥や紫外線でのダメージ、ストレスなどがあるので、ターンオーバーを正常に戻すようにしましょう。

背中ニキビの原因②:睡眠時間の不足

ニキビの原因は睡眠時間の不足

十分な睡眠時間が確保できていないと、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。このサイクルが乱れてしまうと、ホルモンバランスも乱れてしまってニキビの原因になってしまうというわけです。

肌のターンオーバーの乱れ

はニキビの原因はターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わることを言います。肌の表面は「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つに分けられますが、ターンオーバーによって、このうちの一番内側にある「基底層」で新しく細胞が作られ、だんだんと肌の表面に向かって押し上げられていきます。

ターンオーバーを繰り返すことで、新しい細胞が肌の表面に来るので、さまざまな刺激から肌を守るバリア機能を維持することができますが、乱れてしまうと、肌がくすんでしまったり、ハリがない、毛穴が詰まりやすいということにつながってしまうので、ターンオーバーを乱さないようにしましょう。

ターンオーバーに欠かせない成長ホルモンは睡眠時間に分泌されるので、しっかりとした睡眠時間の確保や、質のいい睡眠をとれるように心がけてくださいね。

男性ホルモンの過剰分泌

睡眠不足によって男性ホルモンが過剰に分泌

睡眠不足によってストレスが溜まり、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの分泌が増加してしまうことにつながります。

男性ホルモンには皮脂の分泌を促す効果があるので、過剰な皮脂によって毛穴が詰まり、ニキビや肌荒れになるんです。

睡眠不足にならないようにしっかりと睡眠をとって過剰に男性ホルモンが分泌されてしまわないようにしましょう。

背中ニキビの原因③:食生活の乱れ

ニキビができる原因は食生活の乱れ

外食をすることが多い、お菓子をたくさん食べてしまう、という方も多いのではないでしょうか?

これらの食品は多くの脂質や糖質が含まれていることが多く、皮脂の分泌を増やしてしまうので、食生活に気を配るようにしてください。

バランスのいい食生活をしてニキビになってしまう原因を改善していきましょう。

背中ニキビの原因④:過剰なストレス

Excessive stress causes acne

過剰なストレスを受けるとホルモンバランスが乱れてしまって、男性ホルモンのひとつの「アンドロゲン」と呼ばれるものが大量に分泌されます。

このアンドロゲンは皮脂の分泌を促すので毛穴が詰まりやすくなってニキビが発生しやすくなることになります。また、ストレスによって皮膚の免疫力が低下し、ニキビ菌が増殖するのでニキビができやすくなってしまうのです。

背中ニキビを治すためにはどうしたらいいの?

汗を放置しない

ニキビを治すために汗を放置しない

ニキビにならないようにするためには、汗をかいたらそのまま放置せずにこまめに汗を拭きとる、肌着を新しいものにかえる、シャワーを浴びるなど、背中を清潔に保つようにしてください。

暑いときや緊張しているとき、運動したときなどに背中に汗をかいてしまうと思います。

汗をかいたまま放置すると細菌が繁殖しやすく、ニキビなどの肌トラブルが起きやすいですし、汗に汚れが付着することで刺激となり、肌荒れしやすくなったりもするので気をつけましょう。

しっかりと保湿をする

背中のニキビを治すために保湿する

乾燥から背中にニキビができるのを防ぐために、入浴時にごしごし洗って過度に皮脂をとりすぎない、入浴後には保湿クリームなどでしっかりと保湿をするようにしましょう。

背中は自分の手が届きにくかったり、見えない場所になってくるので、日ごろから意識するようにできるといいですね。

ただし、保湿をしすぎてしまうと、バリア機能が「乾燥から守らなくてもいい」と判断して機能しなくなってしまうので注意しましょう。

また、開いた毛穴に保湿クリームが入り込んでしまって油分や皮脂を栄養にニキビの原因菌が増殖してしまう可能性もあります。

栄養バランスを考えた食事をする

ニキビを改善するために日々の食事を改善する

毎日の食事は内側からのニキビケアで重要です。油っこいものをたくさん食べたり、お菓子をたくさん食べた次の日にニキビができてしまったという経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか?

栄養素にはそれぞれ肌荒れを改善するものや皮脂量をコントロールしてくれるものなど、さまざまありますが、一つだけでなくいろんな栄養素を摂取していくようにしましょう。単独で摂取するよりも高い効果を得られます。

摂取しておきたい栄養素と含まれている食材一覧

栄養素 効果 食材
ビタミンA ・毛穴の詰まり改善
・ターンオーバーの促進
人参
ほうれん草
うなぎ
レバー
春菊
牛乳 など
βカロテン ・抗酸化作用 モロヘイヤ
ブロッコリー
かぼちゃ
人参
にら など
ビタミンB2 ・皮脂の分泌の調整
・皮膚や粘膜の健康維持
レバー
うなぎ
大豆
納豆

イワシ・ぶり・鯖
牛乳 など
ビタミンB6 ・新陳代謝の促進 レバー
イワシ
牛肉
玄米
大豆
セロリ
ビタミンC ・抗酸化作用
・血管や皮膚を丈夫に保つ
ピーマン
ブロッコリー
大根
パセリ
オレンジ
キウイ など
ビタミンE ・紫外線などの酸化ストレスから守る
・抗酸化作用
・血行促進
レバー
うなぎ・カツオ
アーモンド
緑黄色野菜
ミネラル ・ホルモンバランスを整える チーズ
牛乳
キャベツ
昆布
牡蠣
カシューナッツ イチゴ など
たんぱく質 ・肌細胞の生成
・代謝を促す
肉類
魚類
大豆類
乳製品 など

ストレスを溜め込まない

ストレスをためない

ストレスをため込まないように、しっかりと睡眠時間を確保して質のいい睡眠をとる、ウォーキングやサイクリングなどの適度に運動をする、趣味に没頭する、ゆっくりと入浴するなど、人それぞれですが、ストレスを発散するようにしましょう。

適度に運動をしたり、暖かいお風呂につかることで副交感神経が刺激されてリラックス状態にシフトしていきます。

また、入浴は質のいい睡眠にもつながるので、できるだけ毎日の生活の中でもゆっくりと入浴する時間を作れるようにできるといいですね。

背中ニキビと似ているけど違うものもある

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは

マラセチア毛包炎とはどんなもの?

マラセチア毛包炎とは、マラセチアと呼ばれる真菌(カビの一種)に感染してしまうことで発症してしまう病気です。マラセチア毛包炎はマラセチアという菌によって生じるので、ニキビとは原因となる菌が違います。

ニキビを治そうとしているのになかなか治らないという場合にはマラセチア毛包炎の可能性もあるので、診察を受けてみる方がいいかもしれません。

マラセチア毛包炎の症状・対策

マラセチア毛包炎の症状・対策

胸や背中、肩などにみられることが多く、赤みを持ったり、膿を持つこともあります。また、痛みではなく、かゆみを伴うことが多く、温度や湿度の影響を受けるのも特徴です。

マラセチア毛包炎はカビを抑える塗り薬を塗ることで治療します。一般的には症状が強いときはステロイド外用剤を使用し、軽くなってから抗真菌剤を使うことが多いです。

毛のう炎(毛包炎)

毛のう炎(毛包炎)とは

毛包炎とは

毛のう炎(毛包炎)は毛穴の奥にある、毛根を包んでいるところで起こる炎症のことです。黄色ブドウ球菌や緑膿菌と呼ばれる菌などが原因で発症します。

この黄色ブドウ球菌などは常在菌ですが、ひっかき傷やカミソリ負けなどの刺激や皮脂が増加してしまうといったさまざまな要因が重なってしまうことで炎症を起こしてしまいます。

毛のう炎ができて気になるかもしれませんが、つぶしたりして刺激を与えないようにしてください。

毛のう炎(毛包炎)の症状・対策

毛包炎の症状・対策

毛のう炎(毛包炎)は軽度の痛みや掻痒や刺激感といった症状があらわれます。毛穴のある位置に皮膚の盛り上がりができて周辺にも白い膿や赤い膿を持った発疹ができてしまいます。

これがひどくなってきてしまうと、痛みを感じるようになり、「せつ(おでき)」と呼ばれるものになってしまいます。

毛包炎の治療では、患部を清潔に保つことと、抗菌剤という外用薬を使用します。「せつ」になっている場合は抗菌薬を内服と外用の両方を使用しながら治療していくことが多いです。

軽度の毛のう炎の場合は特に治療をしなくても自然に治ることが多いです。しかし、進行している場合は医療機関で皮膚を切開して膿を出すという処置をすることもあるので、気になる場合は早めに医療機関を受診するといいでしょう。

おでき(せつ)

おでき(せつ)とは

おできってどんなもの?

おできは正式名では「せつ」と呼ばれます。毛穴の中や皮脂腺などから黄色ブドウ球菌という細菌が感染することで症状があらわれます。

おできは治るまでに時間がかかり、症状が進行してしまうと、膿の量や腫れがひどくなってしまったり、痛みが強くなってしまうことが特徴です。

おでき(せつ)の症状・対策

おできの症状・対策

おできの症状として、腫れに厚みがあってしこりのような感触があって3日~5日ほどたつと膿が出てきたりする場合もあります。痛みを感じることは少ないものです。

治療の際、症状が軽いうちは抗生物質を内服したり外用薬を使用したりして様子を見ます。しかし、症状が進行してしまっている場合は皮膚を切開して溜まった膿を出す処置をとることもあります。

気になることや不安という方は、一度皮膚科を受診してみてもらうようにしましょう。

よくある質問

Q1. ニキビをつぶすのはNG?

ニキビを自分でつぶしてしまわないようにしましょう。ニキビを潰してしまうと雑菌がそこから患部に入ってよけいに悪化してしまう可能性があります。また、周りの皮膚が傷ついてニキビ跡になってしまう可能性もあります。

Q2. ニキビができやすい時期はある?

女性の場合は生理前ニキビなどの肌荒れが起こりやすくなります。黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンの分泌が増える時期で、皮脂の分泌を増やす効果があるからです。

また、花粉症などのアレルギーを持つ人は春、脂性肌の人は皮脂の量が増えやすい夏、温度差に敏感な人は秋、乾燥肌の人は冬といったように、人によってニキビができやすい時期は異なります。

Q3. ニキビは思春期だけ?

ニキビは思春期だけでなく大人ニキビというものもあります。思春期ニキビは皮脂が原因になりますが、大人ニキビは乾燥が原因になります。

思春期のニキビは頬全体や額にできやすく、ぷよぷよして膿が出やすいのが特徴ですが、大人ニキビは口周りや顎や首などにぽつぽつとできるのが特徴です。

Q4. どんな人にニキビができやすいの?

夜食や間食が多いなどの食生活が乱れている人や十分な睡眠がとれていない人、誤ったスキンケアをしている人にニキビができやすくなります。

自分で何か思い当たる節がある方はニキビを治す、予防するために改善していくようにしましょう。

Q5. 背中のニキビが跡になったんだけどどうしたらいい?

ニキビ跡になってしまうと自分で治すことが難しくなります。背中のニキビがニキビ跡になってしまったらクリニックでの治療をおすすめします。また、次はそうなる前に受診して適切に治療するようにしましょう。

美容皮膚科などでは塗り薬や飲み薬、ケミカルピーリングなどの治療方法がありますので、一度受診してみるといいと思います。最近ではオンライン診療というものもあるので手軽に相談してお薬を処方してもらうこともできます。

ニキビ原因
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